今回は埼玉県富士見市鶴間で玄関のドアハンドルの修理作業をしてきました。取っ手が取れてしまいそうとのお電話を頂いてのお伺いです。休日しかお客さまが在宅していないとのことでしたので土曜日のお伺いになります。
ドアノブの調子が悪いとのご連絡でしたのでお伺いしてみるとお住まいは築8年の一戸建てで玄関にはTOSTEMの扉が使われています。こちらはプッシュプルという取っ手を掴んで押す・引くの動作だけで扉を開け閉めするタイプの錠前です。鍵はMIWA製になります。どうやらこの取っ手がガタついているようです。
トステムの取っ手の不具合の症状
真ん中の写真だとわかりやすいですが、取っ手がドアから浮き上がっているのがわかります。この取っ手は扉を挟み込むようにしてネジで締め付け固定してありますのでこのネジが緩めばこのように取っ手が浮き上がってきてしまいます。隙間から覗いた所、完全に固定ネジは抜け切っていますのでブランブランな状態です。このハンドルは上下2ヶ所で固定してあり、下はまだなんとか固定されています。これで下のネジも緩んで抜けてしまうとこの取っ手はスポンと抜けて外れます。その一歩手前の状態です。
取っ手の緩み、ガタつきの修理方法
このトラブルは当社では結構ご依頼を頂きます。毎日押したり引っ張ったりする箇所ですので次第にネジなどは緩んできます。大体築10年程度経つと結構ガタガタしているお宅が多いように感じます。ネジが緩んでいるだけなのであれば締め付ければ治りますので大したことのない作業なのですが、このタイプでご依頼を頂く大きな要因はネジ穴が見当たらないことにあります。基本建築業界において、取付などに必要なネジの頭は見えていないほうが美しいという常識があります。ですのでネジが見えないような商品デザイン・施工を心がけます。このハンドルも一見どうやって固定しているかわからない作りをしているのでネジを締めるだけの作業なのに複雑に見えてしまい、お困りのお客さまは結構いらっしゃると思います。
トステムの取っ手のガタつき修理作業
さてこれから修理作業に移ります。見た所、損傷箇所はありませんので元通り固定しなおせば問題なく治る症状です。それでは外していきます。
まずは左の写真です。これは室内側の写真なのですが赤い丸で囲んである場所にツメが隠れています。このツメをマイナスドライバーなどで外します。上部で2ヶ所ツメがありますので下も入れると計4ヶ所のツメを外すことになります。外す方向は縦方向です。無理やり外そうとするとツメが折れる可能性がありますので慎重に作業していきます。そして真ん中の写真は2ヶ所のツメを外したあとの写真です。そして右の写真。ツメを外せば赤い文字で書かれている方向にスライドしてこのカバーが外れます。外れたあとはこのようになります。
左の写真のようにネジの頭が見えてきます。この2本のネジが今回緩んで調子が悪くなっていた原因です。そして真ん中の写真は外したカバーになります。あとはこのネジを締め付け直せばよいのですがこのネジは非常に緩み易いのでネジに緩み止めを塗っておきます。(ネジの先の赤くなっている所が緩み止めを塗った箇所です)これを下も合わせて4ヶ所行います。あとは逆の手順で取付直します。カバーは差し込めばカチャッと簡単に取り付きます。
修理完了、まとめ
これで取っ手の修理は完了です。ただこれからも使われていく以上、いずれはまた緩んできますのでその時はまた同じ手順で締めなおせばOKです。これを見てもできない、うまくいかないとお困りの場合は当社までお電話下さい。
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